NUNOANI塾11期生の募集が始まりました。
新年度が始まり、この春から社会人になった方、新しい部署に異動になった方など、新しい環境に慣れるまでは少し落ち着かないですよね。
当塾の新年度スタートは毎年6月の第2週からとなります。
その理由は、当塾の生徒さんのほとんどが社会人なので、落ち着かない4月は外し2か月ずらしてスタートしています。

昨年の12月25日に布川郁司塾長が永眠いたしました。
2022年10月22日の講義が最後の授業でした。
その時は少し息苦しい様子ではあったものの、講義中はとても元気に話していましたし、まさかその2か月後に亡くなるなんて思いもよりませんでした。

新年初回の授業で事務局より報告をし、10期生には大きな衝撃と悲しみを与えてしまいました。
しかしその時に伝えたのは、「10期の途中に塾長がいなくなってしまったことはとても悲しいことだけど、この先も入塾した時の意欲や目標に向かって引き続き前へ進み、塾生の皆さんの活躍が布川塾長への最大の供養になります。引き続き頑張っていきましょう！」と伝えました。

中には涙ぐむ塾生もおりましたが、すぐに切り替えて平常心に戻り、今は当時よりさらに気合いが入った様子で授業に取り組んでおります。

先日、「布川郁司のお別れの会」が開催されました。
布川塾長は日本のアニメ業界を発展させ、多くの功績を残した人です。
その功績を称え、献花会場横に布川郁司の功績を紹介するべく、様々な展示を行いました。
「布川郁司の歩み」では手掛けた作品や布川語録、布川郁司の人間性や人柄に対し多くの方々からエピソードやメッセージを頂き紹介しました。

その他に生前布川塾長が大切に保管していた絵画やイラストなどの展示、晩年「風刺漫画」を描いた約3年間の一コマ漫画を展示したり、実際布川塾長が使用していた作画台やテーブルを持参し「布川ゆうじのアトリエ」を再現しました。

この展示の準備は布川郁司の娘である私とNUNOANI塾のプロデューサー稲葉が、約3か月弱の短い準備期間の中、ぴえろやご家族、多くの関係者にもご協力を頂きながら無事展示を完成させることができました。

お別れの会当日は多くの業界関係者が参列し、ぴえろや家族の思いの詰まった圧巻な展示！というコメントが寄せられ、この日限りではもったいない！と多くのお褒めの言葉を頂けたことは、とても嬉しかったです。

お別れの会が終了したときは安堵感と同時に喪失感も残ってしまいました。

しばらくその喪失感は拭えず、ぽっかり心に穴が開いた気持ちでおりましたが、私たち事務局はこのNUNOANI塾を絶やすことなく続けることを生前布川塾長に託されていたため、11期以降の塾の運営や体制を見直し、ようやく11期募集開始に至ることができました。

私たち事務局二人、講師陣、卒塾した多くの塾生含め布川塾長の思いを継承し、今後もアニメ業界で活躍してくれる人材をこのNUNOANI塾から輩出して参ります。

これから演出・監督を目指している志高い若きクリエイターの皆さん！自分の名刺代わりとなる作品を作りたいプロデューサーの皆さん！当塾で仲間とともに学び、ワンランク上の映像制作を目指してみませんか？

皆様のご応募をお待ちしております！