プロデューサー列伝
布川塾長によるプロデューサー講座の今日のテーマは「プロデューサー列伝」。
布川塾長が今まで出会ってきた「名プロデューサー」を紹介しました。
アーティストを発掘することに天才的な能力を持つプロデューサー、作品にかける情熱が素晴らしく、何かを制作しようとしたら著名のクリエイターたちが集まってくるという人望の厚い制作プロデューサー、新しい息吹を入ってくるのを感じさせてくれた現代のプロデューサーなど、今まで布川塾長が関わってきた名プロデューサーたちの名前をいくつか挙げていただき、どのような関わり方をし、何故名プロデューサーだと感じたのかを、ご自身の経験話を交えてご紹介してくださいました。
名プロデューサーというのはいずれも人望が厚く、人を引き付ける魅力を兼ね備えた良い意味で強烈な
人が多いと思う。時には激しく意見のぶつかり合いもしたが、お互いに良い作品を作ろうと必死なので、こういうぶつかり合いも時には必要だと、熱く語ってくださいました。
布川塾長が名プロデューサーを紹介した後、「もう一人・・・名プロデューサーがいるんだけど・・・わかる??」と生徒に質問しました。
ある生徒から「布川さん・・・?」と塾長の名前を言われ、「自分をプロデューサー列伝に入れるのは照れ臭いような忍びないのですが・・・」と話し、ご自身がぴえろを立ち上げて、一作一作をプロデュースしてきた話をされました。
また、昨年ご自身がプロデュースした「ラフ∞絵」の話もされました。
3年前に布川塾長が大病し、その快気祝いに駆けつけてくれたタツノコプロ時代の仲間、天野喜孝さん、秋本治さん、大河原邦男さん、高田明美さんとうる星やつらのラム役の平野文さんで会食をし、その時に1枚のボードにみんなで絵を描きました。その絵を自宅で鑑賞していたらしみじみと「ラフ」の魅力を感じたそうです。
完成体の絵は世に出ているが、「ラフ」の素晴らしさを皆さんに知ってもらいたいという思いから今回の「ラフ∞絵」展の開催に至ったそうです。
自分がやってみたいことを考え、人に伝え、完成させる。これがプロデュースをするということ。
単に「やってみたい」と考えるだけでなく、こういうものを考えればこういう人たちにお金を工面しようとか、これくらいの採算が見込めるのではないか、これは勝算がとれるものなのかなどを考えるのがプロデューサーの役目。
名プロデューサーを目指すなら、まずは何をやりたいか(プロデュースしたいか)を考え、どうすれば実現できるかをつねに頭の中で考えていてもらいたい。
そして実現できそうな自信がついたなら、ぜひ発表(プレゼン)してもらいたい。
そうすれば布川塾長から助言もするし、本当に実現できるかもしれない。
若い人たちの可能性を常に信じて、これからどのような偉大な名プロデューサーが出てくるかを楽しみにしているご様子でした。