ストーリー講座 岡田先生、12年間ありがとうございました。
2025年4月26日(土)、12期の最終授業を終え、ストーリー講師の岡田先生が引退されました。
岡田先生は、NUNOANI塾の立ち上げ時から布川塾長と共に歩み、カリキュラムの策定や受講料の設定、塾生の募集など、講義以外の面でも大きな貢献をしてくださった方です。
岡田先生は、アニメ業界における人材育成の重要性を常に訴えていました。「ストーリーを理解しなければ、人を感動させる作品は作れない」という信念のもと、厳しくも愛のある指導を続けてこられました。そのため、課題提出を必須としたストーリー講座では、途中でリタイアする塾生もいましたが、それは「課題をこなさなければ授業内容は理解できない」という当然のことと言えるでしょう。
さらに、演出を学ぶ課外授業では、塾生たちを監督・演出・撮影・タイムキーパーの役割に分け、役者への演技指導や撮影を経験させる貴重な機会を提供してくださいました。自ら考えた演出を実際に形にし、後日編集した映像を鑑賞しながら意見交換をする、この実践的な授業は他にはない学びの場でした。
また、ストーリー講座の進級クラスでは、塾生にオリジナルの物語のプロットを考えさせ、毎日岡田先生に報告する「ストーリーの千本ノック」を実施。ダメ出しの嵐に心折れそうになった塾生もいましたが、今では「とても良い経験だった」と全員が振り返っています。
朝6時からの補習授業など、一見するとスパルタとも思える指導でしたが、それは塾生への深い愛情があったからこそ。厳しさの中にも、岡田先生の温かさが溢れていました。
12期の終了とともに引退されると聞いたときは、とても残念でした。布川塾長と共に築き上げた講師がいなくなる寂しさは計り知れません。しかし、「残りの人生、やり残したことをやりたい」という先生の思いを尊重し、私たちはその背中を見送ることにしました。
12年間、NUNOANI塾を支えてくださったこと、心から感謝しています。そして、「やり残したこと」が終わったら、また帰ってきてくださる日を楽しみにしながら、私たちも塾を継続していきます。
岡田先生、本当にありがとうございました。